[目次]

ダイナマイト使用の注意点
鉱山では爆薬の使用は日常の作業です。
爆薬も進化し、明延閉山時ではアイレマイトやアンホを使用していました。
アイレマイトとはスラリー(含水)爆薬の一種で、棒状であり装填は簡単でしたが、 アンホは粉末状(粒状)であるためガンチャージャーを使用し装填する必要があります。
さて、戦後ようやく落ち着きを取り戻した昭和27年当時は、まだダイナマイトが使われていました。 導火線による点火です。

当時の保安記事をご紹介しましょう

普通爆薬の一箱の単位は22.5キログラム(約6貫)これは一人で一箱担ぐのに最も適した重量で、 一箱の重量をこれより重くすれば引きずる事による災害発生の恐れがあるし、 また軽くすれば往々にして二箱担ぎたくなる危険が伴うためである。
一度湿気を吸ったダイナマイトは、乾燥すると固くなりやすく、 固いまま使用すると密度が大きいため爆発しにくくなり、不発や残留の原因となるので、 保安法規では火薬係員が爆薬の吸湿および固化の程度をも検査して、固化品はもみほぐすか、 または火薬類取扱主任者に返還するように規定されている。
普通導火線の燃焼時間は1メートル当たり100〜140秒(明延で使用しているのは120〜130秒)で、 木箱にその導火線の燃焼時間が記されているが、ここで注意しなければならないことは、 規格上燃焼秒時に5秒位の時差が認められている点である。鉱山では多数点火を自慢する悪い習慣があるが、 無理な多数点火による逃げ遅れの事故が甚だ多い。
凍てたダイナマイトは保安法規に規定された方法で解かさなければならないが、 凍てているかどうかを簡単に見分けるには、薬包を指で上から押してみることである。 良品は凹むが凍結品は凹まない。
(太平明延昭和27年6月27日)

如何でしょうか。爆薬(火薬)の当時の使用上の注意点が良くわかる内容と思います。 また、探検坑道内には、火薬乾燥庫と書かれた鉄扉が残っています。


爆薬の装填作業を説明した展示(シルバー生野)
養父市立あけのべ自然学校
電話番号079−668−0258

[目次]

Create:2007.06.17