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お雇い外国人
ご存知のように、明治新政府は文明開化を急ぎました。新政府の役人となった若者達は、殖産興業に勤め、当時の先進国から優秀な人材を雇い入れ、日本の産業を一気に発展させました。
では、その「お雇い外国人」の給料は幾ら位だったのか。私達が知りたいのは、鉱山関係の話です。明治初年、但馬国生野鉱山で働いた「お雇い外国人」の資料がありました。

生野鑛山傭外國人各務分澹表    単位:(圓)   年号:(明治)
人   名職名給料
(解傭年度の額)
傭入年月解傭年月
ヱルフランソワコアニ鑛山師800.000元年 9月10年 1月
ピケー坑夫91.0002年12月3年11月
ルピー坑夫91.0002年12月3年11月
ボリー坑夫91.0002年12月3年11月
ゼーボース土質家570.0003年 2 月4年 9月
ヱシルテオヒルムーセ土質家700.0004年12月13年 4月
ヱルホンスパリース煉瓦積職120.0004年12月6年 1月
ビ・エール・マルロー坑夫130.0004年12月6年 2月
フランソア・アラレ坑夫130.0004年12月6年 2月
アンドアスゼロー坑夫130.0004年12月7年2月
ビヱルデウヱナール坑夫130.0004年12月7年2月
レス・カース土質家300.0005年 3 月5年9月
ヲーグスタンヱノーン醫官350.0005年 6 月8年9月
ジャクラブント鑛物鎔鐵師150.0005年 6 月7年7月
ジャレバチニ・トリエスタン・ベルゼー機械方200.0005年 6 月11年3月
グロードウエルネー機械方200.0005年 6 月9年11月
ボール・レルム鎔銅鑛師120.0006年 1 月13年4月
レオンシスリー土質家300.0006年 5 月11年1月
アントンボッシ燒鑛夫103.0006年 6 月9年3月
ゼラゼスリユスタンベルゼ器械師200.0007年 5 月12年8月
シャンレニヲル坑夫200.0008年 5 月13年4月
フランソウマイヱ醫官300.0008年10月13年4月
レビケ・ラミー鍛冶職150.0009年 9 月12年4月
シャルルフードア器械師200.00011年4月14年6月

さて、コワニさんの月給800円はすごい額です。時の右大臣岩倉具視さんの月給は600円でした。札幌農学校「少年よ大志を抱け」のクラークさんは600円、もっとすごい方もいます。イギリスから来ていたキンドルさんです造幣寮長官で1,045円をもらって、いや私たちからすると、支払っていました。お雇い外国人の当時の平均的なところは100円から300円といわれています。

それでは、岩倉さんの他の日本人はどうでしょう。
板垣退助さん 参議 500円、伊藤博文さん 参議 500円
明治8年の官員録をみると、勅任官1等の月俸が500円から800円なのです。勅任官1等とは、正直言って雲の上の人です。まず太政官正院は太政大臣、左右大臣、参議。元老院では議長、副議長。陸海軍では大将という方々のみです。軍人の位でくらべると、伍長さんは判任官13等で20円です。
普通の人たちは、(明治25年頃)大工さん1日27銭、巡査さんの初任給月額8円、大銀行の銀行員さんの初任給月額35円と言う具合です。

やはり金は使う時には使う。ということでしょうか。

お雇い外国人宿舎(神子畑選鉱所跡に保存)
養父市立あけのべ自然学校
電話番号079−668−0258

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Create:2007.01.14