Sakoshi-Ootomari Mine<坂越大泊鉱山>
坂越大泊鉱山は、忠臣蔵でおなじみの「播州赤穂」に彗星の如く現れて消えていった金山です。
ポピュラーな鉱物関連の入門書に「瀬戸内の金山」として、エピソードと共に紹介されていますので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、少々ご紹介しておきます。
ここでは昔、ろう石を採掘していました。掘り出した石についていた金色の粒が気になった所長は、鉱物専門家に鑑定を依頼し「黄鉄鉱です」との解析結果を得ました。そのままろう石として出荷を続けている折り、何かのきっかけで「金」であることが判明、鉱山(やま)は一躍脚光を浴びることになります。
しかし、もう鉱脈は尽きていました。間もなく終掘。ショックのためか、ほどなくオーナーはガンで他界されたと聞きました。
今、瀬戸内の海が見える高台に、金山跡は荒れるにまかされています。
※取材時期が1993年であり、現在の状況は確かめていないことをお断りしておきます。
風光明媚な海岸に鉱山はあった。(手前の煙突・建物は薬品工場のもの)
人ひとり見えない構内。 「坑木置場」という札が立っている。
賑わいが去った選鉱所跡であろうか。 コンベアが淋しく残されていた。。
構内イメージマップ 坑口は完全に崩落し、鉱車が爆破されたような壊れ方をしていた。
坑内軌道
鉱石は508mmゲージの軌道を使用して運び出されていた。
バッテリー機関車は2両在籍したようだ。 四角い荷台の鉱車。
小型のダンプカー
周辺地図
交通
JR赤穂線「坂越駅」下車、バス「アース前」行きで終点まで約20分。(バス停から徒歩5分)
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