Nawaji Mine<縄地金山>
...これが鉱山本部だったのだろうか?
伊豆半島東海岸を国道135号線で走ると、もうすぐ下田というあたりで道路が"Ω"型にカーブしているところがある。
オメガの頂点にあたるのが、「縄地」という集落である。
昔、といっても昭和40年代頃までは、ここに金山があったという。
道路から海を隔てた対岸に、木造の橋梁が突き出ており、金鉱を積んだトロッコがトンネルから出てきては船積みしていたという。
古い鉄道雑誌にそういう記事があったのを思い出し、縄地を訪ねてみた。
今はトロッコの跡形もなく、鉱山本部があったらしい場所は夏草が生い茂って近づくことすらできない。
地元の人に訪ねると、"あの辺をトロッコが走っていたよ"と教えてくれたが、そこは普通の農村でしかなかった。
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■Ωカーブの河津寄りから見た鉱石積み出し場所。左:昭和46年頃(*)/右:平成6年の同一場所。

■下田寄りの鉱石ホッパー。この真下が国道135号線である。(上左写真(*)共、鉄道ファン1972年6月号より)
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■地元の人に教えてもらった、トロッコ線路のあった場所。何の変哲もない農家が見えるのみ。
■周辺地図

■交通
伊豆急行電鉄「河津駅」または「伊豆急下田駅」からバス乗り換え「縄地停留所」下車。
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