Ashio Mine<足尾銅山>

足尾銅山は、1610年(慶長15年)に発見されてから1973年(昭和48年)の閉山まで、主として銅を採掘してきました。
江戸時代は幕府の直轄領として重要な位置を占め、明治以降は古河系の大鉱山として産業立国に貢献してきた事はあまりにも有名です。
しかし、大規模な採銅・製錬がもたらした環境破壊も大きな社会問題となりました。鉱毒問題です。付近の山は裸にむかれ、川は汚染されました。そのあたりの事情は学校の社会科でよく取り上げられるのでご存知の方も多いでしょう。

閉山後、破壊された自然を取り戻すための努力が営々と行なわれており、山々の緑も徐々に回復し、渡良瀬川の清流は戻りました。今、川で獲れた新鮮な魚を賞味する事ができます。
足尾銅山は大規模の鉱山だけに、奥のほうまで訪ねることはできませんが、「通洞」の入口付近が「銅山観光」としてテーマパークになっており、鉱山列車に乗って通洞坑に入坑することができます。



■通洞坑付近

 
通洞坑口には観光列車の軌道が敷かれている。操業当時は508mm軌間の複線であった。 坑内。

 
旧足尾線通洞駅周辺に残る鉱山設備。まだ作業を行っている部分もあり、立ち入り見学は不可能である。

■銅山観光

 
銅山で生きた町はいま観光に期待をかける。観光案内も充実している。 渡良瀬川の清流。

 
観光客でにぎわう「銅山観光」。 トロッコ列車に乗車して通洞に入る気分はなかなかいい。

 
トロッコの終点には「代官門」が立ちはだかる。ここから先、数キロにも及ぶ通洞は関係者しか立ち入る事が許されていない。 坑内の展示には江戸時代・現代とさまざまだ。

 
鉱山で使用された車両の展示。  「銅山観光」を俯瞰する。背後には渡良瀬川が蛇行する。

■間藤

 
旧足尾線は「わたらせ渓谷鉄道」に生まれ変わった。終点の間藤駅は花が咲き乱れるのどかな駅だ。

 
足尾本山へレールは続く。         現在も古河系の工場が操業している。

■周辺地図

■交通

わたらせ渓谷鉄道 通洞駅下車徒歩5分:銅山観光 間藤駅下車徒歩約30分(車で10分):足尾本山


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