阿仁町からの便り



秋田県北秋田郡阿仁町。マタギで知られるこの地域には、かつて大きな鉱山がありました。延慶年間(西暦1302年)には金山が開発され、以後続々と鉱脈の開発が行われました。主要な産出鉱物は銀・銅などです。明治には官営(国の直営)鉱山となり、産業の発展に重要な役割を果たしましたが、昭和45年(1970年)に至ってついに670年に渡る鉱山の歴史を閉じたのです。

今、阿仁合駅近くには「鉱山資料展示館(郷土文化保存伝承館)」が建ち、長い歴史を誇る阿仁鉱山の足跡を学ぶことができます。「マタギ資料館(打当ふる里センター)」と共にぜひ見学したい施設です。


 
小沢の選鉱場(操業当時の姿)        鉱山資料展示館にはかつての鉱山を描いた絵巻や工具、模型・鉱石が展示されている。

 
伝統の衣服を身につけた「阿仁マタギ」。地域は異なるが宮沢賢治の童話を思い出す。  霊験あらたかな「萱草七面山」。

 
特産品はに秋田杉のこけしなどと並んで"鉱石"が...  阿仁町を訪ねるなら「秋田内陸縦貫鉄道」のもりよし号で...


■交通

秋田新幹線(田沢湖線)角館駅 または 奥羽本線鷹巣駅から秋田内陸縦貫鉄道乗り換え、阿仁合駅下車。



阿仁町役場発行の「歴史と文化、自然を綴って・・・ 阿仁」を参考にさせていただきました。(写真も同書より転載)


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