Akenobe Mine<明延鉱山>


Update: 2006.10.09


明延鉱山は、錫鉱山として有名である。他に銀・銅なども産する。
明延鉱山が開発されたのは比較的近年で、明治時代にはもっと南の「神子畑(みこばた)地区」が採掘の中心であった。
明延地区では採掘のみ行い、選鉱は神子畑で、製錬は生野で行なわれた。そのため効率良く粗鉱を輸送する必要が生じ、明延〜神子畑間には通称「一円電車」と呼ばれた送鉱軌道が設置されていた。(明神(めいしん)電車)

今日、明延町では町起こしのため「明延鉱山」を含むエリアを鉱山記念ゾーン・西部地底ゾーンなどと名付けて整備しており、探検坑道・錫工房・一円電車車輌展示などがある。現在のところ、入坑は団体で予約が必要だ。申し込み:大屋町役場(079−669−0120)
2002年には、一円電車にそそぐ地元の情熱が結晶した観光トロッコが登場した。


現在の鉱山跡

    
山の斜面に送鉱軌道(一円電車)の基地があり、その下に土場がある。鉱石は西部の坑道から500mm軌道で運ばれてくる。

    
土場の風景。『昭和49年頃の明延鉱山風景』写真(上中)の土場を地上から見たところである。

    
古風な建物は浴場である。


昭和49年頃の明延鉱山風景

_
はるか下の土場には軌道が縦横に走っていた。鉱石はエレベーターで持ち上げられ、鉱石列車に積み込まれたのだろう。

_
鉱車がたむろす坑内風景。送鉱軌道は762mm軌間、坑内は500mm軌間のため、3軌式となっている。


明延鉱山エリア概略図

   
 

    
探検坑道は西部地底ゾーンにある。かつてはここから鉱石が運び出されていた。

    
一円電車の車輌が展示されている。電動客車・バッテリー機関車・鉱車など、10両くらいある。
 



 

明延鉱山周辺地図

警告表示
周辺地図

交通

JR山陰線八鹿駅下車、明延行きバスで約1時間。(終点下車)

[Home] [中央竪坑]